タイの名物・トゥクトゥク

タイの名物・トゥクトゥクの乗り方

    タイ・バンコクの名物とも言える移動・交通手段にトゥクトゥクがあります。トゥクトゥクは、屋根つき三輪タクシーのことです。 小ぶりのため、渋滞でもすり抜けができ、細い路地まで入って行くことができるフットワークの良さがあります。

タイでは、「三輪自動車(オート三輪車)」を意味すサムローとも呼ばれていますが、トゥクトゥクという名称がよく使われます。この 「トゥクトゥク」というちょっとユーモラスな可愛い名称は、エンジン音が「トゥクトゥク」と聞こえることから、といわれています。

通常、デパートやホテル、ショッピングセンターなど人の出入りが多い場所で、客待ちをしています。乗車しそうな人を見ると、ドライバーが声をかけてきたりします。

もちろん、街を流しているトゥクトゥクもいます。乗車したい場合は、日本のように、手を上に上げるのではなく、道側に、手を斜め下に出して「乗車したい」という合図を送ります。

気になる料金は、乗車前の交渉制です。外国人が目的地を告げると、運転手は「うーん」とちょっと考え込んだようなしぐさで、料金を言ってきたりします(^_^; その金額で納得できれば、そのままトゥクトゥクに乗り込みます。

とはいえ、メータータクシーの料金と比較すると、結局、トゥクトゥクの方が高くなってしまうケースが多いといえます。日本人がタイ人なみの価格で利用するには、タイ語ができないと難しいような・・・・。

しかも、メータータクシーなら冷房が効いていて快適です。当然、窓を閉めるので排気ガスまみれになることもありません。 トゥクトゥクの利用は、一度、あくまで“バンコク気分”に浸ってみるためと割り切った方がいいかもしれません。

その際は、ドライバーが提示してきた価格の半分ぐらいの値段から、交渉してみましょう。ドライバーが話にならない、といった顔をしたら、あまり気にせずに別のトゥクトゥクの運転手と交渉すればOKです。

こうした料金交渉、駆け引きを楽しめるぐらいになれば、段々タイにも愛着が沸いてこようというものです (^_^; これで、メータータクシーよりも、安い料金で行くことができれば、思わず心のガッツポーズですね!

ところで、欧米人旅行者が、トゥクトゥクの後部座席にふんぞりかえって、足を組んでいる光景をよく見かけます。これはタイではほとんどタブーともいえる姿勢です。組んだ足をタイ人に向けるのは、タイでは非常に失礼な行為に当たります。「欧米人だから、仕方がないか」とドライバーは気にしているそぶりを見せませんが、内心、不快に思っているハズ。ちょっと注意して見ると、タイ人の乗客は絶対に足を組んでいないことに気づきます。気をつけたいですね!

さて、タイ・バンコクの名物でもあるトゥクトゥクは、近年、すっかり普及したエアコン付きメータータクシーに押され、ちょっと苦しい立場。しかも、都市の大気汚染問題が深刻なことから、営業制限・乗り入れ制限される傾向にあります。とはいえ、まったく無くなることはないと思います。

Bangkok - Tuktuks
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トゥクトゥクに関するウンチク

よく知られているように、トゥクトゥクは、昔、日本でも走っていた小型三輪トラック「ダイハツ・ミゼット」が元となっています。ダイハツ・ミゼットは、1957年に生産が開始され、1972年に1972年に生産が中止されています。

このミゼットを日本からタイに輸入し、改造した「トゥクトゥク」がタイを走り回るようになりました。やがて、タイでも独自に小型三輪トラックを生産するようになり、今日に至っています。

ちなみに、日本の四輪免許をタイの四輪免許に切り替えると、タイ国内で、トゥクトゥクを運転することは法的に可能だそうです。

最近は、日本のタイレストラン、あるいはタイ関連のイベントで、展示用のトゥクトゥクをよく見かけます。では、日本の公道で実際に走らせることができるのか? といえば可能です!

すでに日本全国で、約200台以上ものトゥクトゥクが輸入され、日本の公道を走っています。日本で正規に輸入されいるのは、4サイクルエンジン660ccと2サイクルエンジン360ccの2種類。

愛知県にある株式会社ニューズ(NEWS CO.,LTD.)が、トゥクトゥクの輸入、販売を手がけています。