家族揃って月餅を食べて祝う中秋節
旧暦の8月15日に祝う「中秋節」(Mid-Autumn Festival)は、華人が多いバンコクでも人気があるお祭りの一つです。
「中秋節」は中国の三大節句の一つで、タイでは「ワン・サーチーン」(中国節句)と呼ばれ、華人系タイ人は揃って実家に帰り、家族全員そろってご馳走を食べてお祝いします。
2012年の中秋節は9月30日(日)。中秋節は、国民の祝日ではなく、休日とはなりませんが、ではありませんが、バンコクでは例年、8月中旬辺りから「中秋節」を祝う準備が始まるほど賑わいを見せています。
そして、何といっても「中秋節」に欠かせないのが月餅(カノムプラチャン / Moon Cake)です。大きめの月餅を、小さく切り分けて家族全員で食べる習慣があるそうです。
そのため、バンコクの中華街・ヤワラート、あるいはスーパーやデパート、レストラン、ホテルで「中秋節」のオリジナルフェアやイベントが開催され、熱い「月餅商戦」が繰り広げられます。
伝統的な月餅は、ハスの餡と塩漬けの鴨の卵を皮で包んで焼いたもののようですが、デパートのフェアなどでは、直径1メートルもの巨大な月餅が出現するわ、ハーゲンダッツは贈答用のアイスクリームを使った月餅「ムーンケーキ・アイスクリーム」を期間限定すわ、スターバックスでは「コーヒー味月餅」を出るわ、とアイディア様々。
バンコクのシーロム通りにある老舗中華レストラン「香格里拉大酒樓」(シャングリラ・レストラン)など、月餅で有名な店は、予約で一杯となるようです。