アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品@「アジア映画の森」刊行記念上映会

「アジア映画の森」刊行記念上映会で「ワールドリー・デザイアーズ」などが上映/2012年10月2日(火)~10月13日(土)

2012年10月2日(火)~10月13日(土)の期間、東京・アテネ・フランセ文化センターでアジア映画の上映会が開かれます。

この上映会は、アジア映画の本格ガイドブックとして2012年5月に出版された「アジア映画の森―新世紀の映画地図」(作品社)の刊行記念として開催。第25回東京国際映画祭の共催企画の一つとなっています。

2012年10月2日(火)~10月13日(土)の10日間(アテネ・フランセ文化センターは、日・月曜が休館)、東は韓国から西はトルコまで、日替わりの形でアジア各地にスポットがあたります。

各国の映画事情に通じた方など、多彩なゲストと共に、アジア各国の重要作、名作を横断し、鬱蒼たる「アジア映画の森」へと分け入る映画上映会として企画されています。

タイ映画としては、「アピチャッポンの森から映画の未来へ」と題して、 「アピチャッポン・ウィーラセタクン短編集」(計74分)の上映、および映像作家・批評家の金子遊さんと、映画作家の諏訪敦彦さん、そして批評家の夏目深雪さんのトークがあります。

さらに、入れ替え制で「ワールドリー・デザイアーズ」(40分)も上映されます。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督といえば、2004年の『トロピカルマラディ』がカンヌ映画祭審査員賞するなど、今や世界が注目する映像作家。既存の映像制作のシステムに頼らず、タイのテレビやラジオの番組、マンガ、古い映画などから要素を用いつつ、ドキュメンタリーとフィクションの間を行き来するような即興性の強い映像スタイルを持っています。

上映スケジュール

10月2日(火)変容するイラン映画
16:20~上映「亀も空を飛ぶ」(97分)
18:00-トーク(入場無料):ショーレ・ゴルパリアン(翻訳家)×土肥悦子(~画館「シネモンド」代表)
19:10~上映「ブラックボードー背負う人ー」(85分)
10月3日(水)エドワード・ヤンそして東南アジアへ
17:10~上映「花物語バビロン」(45分) +トーク:石坂健治(映画研究者)×空族(富田克也+相澤虎之助)
19:10~上映「恐怖分子」(109分)
10月4日(木)怪物的映画作家キム・ギヨン
16:10~上映「下女」(108分)
18:00-トーク(入場無料):石坂健治(映画研究者)×岡本敦史(ライター)
19:10~上映「玄海灘は知っている」(117分)
10月5日(金)フィリピン・インディーズ
16:20~上映「悪夢の香り」(95分)
18:00~トーク(入場無料):石坂健治(映画研究者)×金子遊(映像作家・批評家)
19:10~上映「クリスマス・イブ」(87分)
10月6日(土)アピチャッポンの森から映画の未来へ
15:20~上映「アピチャッポン・ウィーラセタクン短編集」(計74分)
17:00~上映「ワールドリー・デザイアーズ」(40分) +トーク:金子遊(映像作家・批評家)×諏訪敦彦(映画作家)×夏目深雪(批評家・編集者)
10月9日(火)躍進のトルコ映画―新しいダイナミズム
16:20~上映「私のマーロンとブランド」(93分)
18:00~トーク(入場無料):野中恵子(トルコ評論家)×夏目深雪(批評家・編集者)
19:10-上映「我が子、ジャン」(106分)
10月10日(水)香港ノワールの魅力
16:00~上映「エグザイル/絆」(109分)
18:00~トーク(入場無料):宇田川幸洋(映画評論家)×野崎歓(フランス文学者)
19:10~上映「ビースト・ストーカー/証人」(109分)
10月11日(木)イスラエル映画史を紐解く
16:10~上映「イスラエル映画史(第1部)」(103分)
18:00~トーク(入場無料):市山尚三(映画プロデューサー)
19:10~上映「イスラエル映画史(第2部)」(104分)
10月12日(金)中国インディペンデント映画の現在
15:50~上映「占い師」(129分)
18:00~トーク(入場無料):市山尚三(映画プロデューサー)×萩野亮(映画批評家)
19:10~上映「ピアシングI」(74分)
10月13日(土)ボリウッド映画の魅力
15:00~上映「オーム・シャンティ・オーム」(162分)
+トーク:松岡環(インド映画字幕翻訳者)×野崎歓(フランス文学者)

アジア映画ガイドの決定版! 「アジア映画の森 新世紀の映画地図」

「アジア映画の森-新世紀の映画地図」

2012年5月31日に刊行された アジア映画の森――新世紀の映画地図(作品社/監修:石坂健治、市山尚三、野崎歓、松岡環、門間貴志/編集:夏目深雪、佐野亨)は、東は韓国から西はトルコまで広がる「映画の森」に分け入るための決定版的な映画ガイドブック! 

アートからエンタテインメントまで国別の概論・作家論、さらにコラムで重要トピックを網羅しています。

タイ関連では「タイ映画総論/アピチャッポン・ウィーラセタクン/特別寄稿 コラム アピチャッポンの森/プラッチャヤー・ピンゲーオ/ペンエーグ・ラッタナルアーン/チューキアット・サックウィラクン/アーティット・アッサラット」に焦点が当てられています。

「アジア映画の森 新世紀の映画地図」刊行記念 特集 アジア映画の森 – 開催概要

  • 期間:2012年10月2日(火)~10月13日(土)
  • 会場:アテネ・フランセ文化センター
    東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
  • チケット:一般=1回券1200円/2回券2000円
    アテネ・フランセ文化センター会員/書籍「アジア映画の森」持参の方=1000円
    ※アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要(当日入会可)
    登録料:一般1500円/アテネ・フランセ学生1000円(約1年間有効) ※各回入れ替え制
  • 企画:石坂健治、市山尚三、夏目深雪
  • 主催:アテネ・フランセ文化センター
  • 共催:東京国際映画祭
  • 問い合せ先:アテネ・フランセ文化センター Tel:03-3291-4339(13:00~20:00)
  • 詳細は、アテネ・フランセ文化センターの公式サイト内の 「特集 アジア映画の森」ページにて。