タイ陸軍は2014年5月20日(火)早朝3時にタイ全国に戒厳令。日本の外務省・在タイ大使館は注意喚起
タイ陸軍は、2014年5月20日(火)の早朝3時に、タイ全国に戒厳令を発出することを発表しました。
タイ陸軍は同日、反タクシン元首相・反政府派、タクシン・政治支持派などの衛星テレビ局10局と地方の違法ラジオ局の放送を停止。地上波テレビ局は放送を続けていますが、時折、軍からの布告で放送が中断されている模様です。
戒厳令を受けて、日本の外務省は「タイ:戒厳令発出に伴う注意喚起」(スポット情報)を呼び掛けています。
タイでは、5月7日(水)にインラック首相が辞任した後も、5月15日(木)未明に反政府勢力(人民民主主義革命委員会:PDRC)の拠点付近である民主記念塔周辺で爆発物の発射及び自動小銃の発砲事件があり、3名が死亡、多数の負傷者が出るなど混乱が続いています。
今後、戒厳令を布告したプラユット司令官の動向が注目されます。
日本の外務省は「タイ:戒厳令発出に伴う注意喚起」(スポット情報) 2014年05月20日
日本の外務省が出した「タイ:戒厳令発出に伴う注意喚起」(スポット情報)は以下の通り。
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
1 タイにおいては,反政府勢力及び政府支持勢力の双方が,昨年来首都バンコク及び近郊を中心に抗議活動等を実施しています。こうした中,5月20日,陸軍は,タイ全国に同日午前3時をもって戒厳令を発出することを発表しました。
2 戒厳令下では,治安維持のために様々な規制措置が執られる可能性があり,既に放送の規制及び政治デモ集会の制限が発表されています。今後,在留邦人,旅行者の皆様の日常生活や滞在にも影響が及ぶ措置が執られる可能性も排除されません。
3 プラユット陸軍司令官を長とする平和・治安維持司令部では,20日現在,反政府勢力(PDRC)及び政府支持勢力(UDD)に対し,様々な場所への移動を禁止する措置を執っているものの,これまで集会拠点としていた場所に留まることは許可していることから,両勢力は,引き続き以下の場所でデモ集会を継続しています。
(1)人民民主主義革命委員会(PDRC)
○場所:首相府及び国連ビル至近のラーチャダムヌーン通り
(2) 反独裁民主戦線(UDD:通称「赤シャツ・グループ」)
○場所:バンコク都タウィーワッタナ区
(ナコンパトム県とバンコク都の境界;アクサ路とプッタモントン4路との交差点周辺)
4 ついては,タイに渡航・滞在を予定している方,及び既に滞在中の方は,今後とも報道等を通じて最新情報の入手に努めるとともに,反政府勢力及び政府支持勢力双方の集会等が行われている地域には近づかない,深夜や早朝の外出は極力避けるなど,自らの安全確保に十分注意して下さい。
5 在タイ日本国大使館ホームページにおいて最新の情報を随時掲載しますので,参照してください。
問い合わせ窓口
- 外務省領事サービスセンター
- 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
- 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903
- 外務省関連課室連絡先
- 外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
-
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139 - 外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
- 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3679
- 外務省海外安全ホームページ
-
http://www.anzen.mofa.go.jp
(携帯版)外務省海外安全情報
現地公館連絡先
国外からは(国番号66)-2-207-8500又は696-3000
FAX :(市外局番02)-2-207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8502又は696-3002
国外からは(国番号66)-2-207-8511
国外からは(国番号66)-53-203367
国外からは(国番号66)-53-203373