タイで5月22日(木)に軍事クーデター。タイ全土に夜間外出禁止令
2014年5月20日(火)に戒厳令が発令されたタイ。5月22日(木)の夕方には、タイ陸軍のプラユット司令官がテレビに出演し、タイの陸海空軍、国家警察からなる国家平和治安維持委員会(NPOMC)が16時30分をもって行政権限を掌握したと宣言しました。
タイでの軍事クーデターはタクシン元首相が失脚した2006年9月以来のこと。
国家平和治安維持委員会(NPOMC)は、国王に関する条項を除き現行の憲法を一時停止しています。
また、22時から午前5時までの夜間の外出禁止令をタイ国全土に出しています。出歩いている人に対して、兵士や警官は必要な措置を取ることができると警告しています。5人以上による政治集会も禁じています。
外出禁止令が出されたことを受けて、バンコク高架電車BTS、地下鉄のMRT、エアポートリンクは21時まで、バンコク首都圏の路線バスは23時で運行を停止予定。運行終了の1時間前には乗車するよう呼びかけています。
この夜間外出禁止令の適用外となるのは、出入国者、職務上外出が必要な工場、航空会社、病院などの従業員、公務員、冷凍・冷蔵品、賞味期限がある物品の物流・輸出入業者、病人の搬送。
つまり、タイから出入国する者は対象から除外されていますが、在タイ日本大使館は、当局より問われる場合に備えて、Eチケット、パスポートなどを提示できるようにしておくことを勧めています。
なお、5月22日(木)のクーデターで放送が中止されていたタイの主要テレビ局も、5月23日(金)18時に、通常放送を再開しています。
NHKラジオ国際放送が臨時送信をスタート!
タイでの情勢の変化を受けて、NHKは5月23日(金)16時からタイ在留邦人に向けてラジオ国際放送「NHKワールド・ラジオ日本」日本語放送の臨時送信を開始しました。
「NHKラジオ第1」を同時放送するほか、国際放送独自の日本語ニュースや「海外安全情報」で、タイ関連情報を伝えるとしています。
大使館からのお知らせ – 国軍による夜間外出禁止令に伴う注意喚起(2014年5月22日現在)
平和・治安維持委員会(POMC)は,本日より,午後10時~朝5時までの間,外出禁止令をタイ国全土に発出しました。なお,上記委員会によると「空港へ向かう人については,この限りではありませんが,当局より問われる場合はその旨を説明する必要がある。」由です。(つきましては,外出禁止時間中に空港に向かわれる方は,当局よりの照会に備えてE-チケット,パスポート等を提示できるようお勧めします)
今後も,在留邦人の皆様の生活に影響が及ぶ措置が執られる可能性もありますので,大使館からのお知らせ等関連情報には十分注意をお願いします。
問い合わせ先
- ○在タイ日本国大使館
- 電話:(66-2)207-8502,696-3002
- FAX :(66-2)207-8511
- 在タイ日本国大使館公式サイト
タイ:国軍による全権掌握宣言(政変)に伴う注意喚起(2014年05月23日)
外務省より「タイ:国軍による全権掌握宣言(政変)に伴う注意喚起」(スポット情報)が出されています。内容は以下の通り。
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
1 タイにおいては,昨年以降,反政府集会・デモ活動が行われ,これに伴う死傷者も発生し,プラユット陸軍司令官を長とする秩序維持司令部は,5月20日に戒厳令を発出していたところですが,同司令官は,22日午後4時30分(現地時間)をもって,陸軍司令官を中心とする「国家平和秩序維持委員会(NPKC)」を設置し,統治権を掌握する旨発表しました。
2 また,同日午後6時15分(現地時間),NPKCは本日より,22時~早朝5時の間の夜間外出を禁じると発表しました。NPKCによれば,空港へ向かう人についてはこの限りでないものの,当局より問われる場合にはその旨説明する必要がある由ですので,これに備えて,旅券(パスポート)や航空チケット等を提示できるようにしておくことをお勧めします。
3 このような状況下では,治安維持のためにさらなる規制措置が執られ,日常生活や滞在にも影響が及んだり,不測の事態に巻き込まれる可能性も排除されません。
4 ついては,タイに渡航・滞在を予定している方,及びすでに滞在中の方は,今後とも報道等を通じて最新情報の入手に努めるとともに,不要不急の外出は可能な限り控えて,冷静に行動するなど,自らの安全確保に努めてください。
5 在タイ日本国大使館ホームページにおいて最新の情報を随時掲載しますので,参照ください。
問い合わせ窓口
- 外務省領事サービスセンター
- 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
- 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903
- 外務省関連課室連絡先
- 外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
-
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139 - 外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
- 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3679
- 外務省海外安全ホームページ
-
http://www.anzen.mofa.go.jp
(携帯版)外務省海外安全情報
現地公館連絡先
国外からは(国番号66)-2-207-8500又は696-3000
FAX :(市外局番02)-2-207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8502又は696-3002
国外からは(国番号66)-2-207-8511
国外からは(国番号66)-53-203367
国外からは(国番号66)-53-203373
大使館からのお知らせ – 夜間外出禁止令下におけるスワンナプーム空港利用について(2014年5月23日現在)
1 国家平和治安維持委員会(NPOMC)は,外出禁止令に関して、タイか ら出入国する者は対象から除外するとしています(つきましては,外出禁止時 間中に空港に向かわれる方は,当局よりの照会に備えてE-チケット,パスポート等を提示できるようお勧めします)。
2 上記に関連し、AOT(空港公社)は、夜間に到着客を迎えに空港に行く、
あるいは空港へ出発客を送って夜間にバンコクに戻る車を対象に、空港2階3
番ドア、あるいは4階3番・5番ドアのところで申し出ることで、必要書類を
発行するとしています(但し,これはAOT独自のサービスで必ずしもNPO
MCと調整の上でのサービスではないと思われます)。
詳細については下記AOT(空港公社)ホームページを参照ください。
問い合わせ先
- ○在タイ日本国大使館
- 電話:(66-2)207-8502,696-3002
- FAX :(66-2)207-8511
- 在タイ日本国大使館公式サイト