プラユット陸軍司令官の指導者就任 / 2014年5月26日(月)
タイ陸軍のプラユット陸軍司令官は5月26日(月)、国家平和秩序評議会(NCPO)の議長に就任することについて、プミポン国王から承認を得たと表明しました。
プラユット司令官はテレビで声明を読み上げ、デモが再び激化すれば、武力で対応する以外に選択肢はないと表明。
また、できるだけ早期に選挙を実施することを目指すとしましたが、具体的な日程は示しませんでした。 国家平和秩序評議会(NCPO)の下で国家を統治する新政権についても明らかにしていません。
クーデターを行ったタイ軍は、憲法を廃止し、上院を解散するとともにメディア統制を敷いています。軍の命令に背いた場合は軍事裁判所で裁かれることになります。
また、5月26日(月)も、午後10時から翌日午前5時までの夜間外出禁止令が継続される見通しです。
バンコクなどではクーデターに抗議するデモ集会が続く
軍により禁止されているにもかかわらず、首都バンコクなどではクーデターに抗議するデモ集会が行われています。
各報道によると、5月26日(月)、バンコクの戦勝記念塔周辺で、クーデターと軍事政権に反対する市民数百人が集会を開きました。
軍政はこれを受けて、集会参加者が増えないようにするため現場周辺のバンコク高架電車・BTSパヤタイ駅、戦勝記念塔駅、サナームパオ駅を午後2時半から午後3時10分まで閉鎖。
反軍政デモは5月23日(金)から4日連続で開かれており、これまでに参加者数十人が身柄を拘束された模様です。
大使館からのお知らせ~国軍による夜間外出禁止令に伴う注意喚起(その2)(2014年5月26日現在)
現在の混迷を深めるタイ情勢の中、在タイ日本大使館からは「国軍による夜間外出禁止令に伴う注意喚起(その2)」が出ています。内容は以下の通り。
1. 国家平和治安維持評議会(NPOMC)は、午後10時~朝5時までの間、外出禁止令をタイ国全土に発出し、現時点、同禁止令は継続しています。 さらに、同評議会は、「出入国等の空港利用者、工場、病院、航空関連事業等の内、外出禁止令の時間帯に勤務する者、また、陸・海・空の各物流・輸送業者については、外出禁止令の対象外である。なお、 当局より問われる場合は、その旨を説明する必要がある。」等を発表しました。
2. 前回、大使館からのお知らせのとおり、外出禁止時間中に空港に向かわれる方、前記関連企業の方についても、当局よりの 照会に備えてE-チケット、パスポート、業務上の必要性を証明する書類等を提示できるようお勧めします。
3. 今後も、夜間外出禁止令の強化、在留邦人の皆様の生活に影響が及ぶ新たな規制の可能性もありますので、大使館からのお知らせ等関連情報には十分注意をお願いします。
問い合わせ先
- ○在タイ日本国大使館
- 電話:(66-2)207-8502,696-3002
- FAX :(66-2)207-8511
- 在タイ日本国大使館公式サイト