2013年のロイクラトン祭りの中止報道について
先ごろタイの大僧正が死去し、その服喪の期間にあたることから、タイ政府観光庁は2013年のロイクラトン祭りを延期を決定、という報道が流れました。その後、タイ首相府のトントン事務局長は「政府は祭事を禁止してはいない。政府機関も民間部門も『適切』と判断したなら(予定通り11月17日に)ロイクラトン祭りを開催できる」としています。
その後、11月1日(金)にタイ国政府観光庁は、 11月10~20日の間にバンコク、スコータイ、ターク、チェンマイ、アユタヤ、サムットソンクラーム、スパンブリーの7か所で開催される「ロイクラトン祭り2013」を後援することを発表しました。
尚、2013年11月9日に開催予定だったコンサート、“Falling in Love with the Sea of Stars”は、2013年12月13日午後6時~翌2時にペッチャブリー県チャオサムラン・ビーチにて開催、とアナウンスされています。
ロイクラトン:水の精霊に感謝を捧げ、魂を浄めるお祭り
陰暦の12月の満月の日を中心にタイ全土で繰り広げられる美しく幻想的なお祭り、ロイクラトン(Loi Krathong)がやってきます。2013年の陰暦12月の満月の夜は11月17日(日)です!
「タイの灯篭流し」とも言われるロイクラトン祭りは、もともと13世紀のスコータイ王朝時代、当時のノッパマー王妃が日々恩恵を授けてくれる川の女神へ感謝をささげるため、バナナの葉で蓮の花をかたどった灯篭(クラトン)を川に流した(ロイ)ことが始まりとされています。
バナナの葉や紙などで作ったクラトン(灯籠)にロウソク、線香、花などを美しく飾り、満月の映える水面に流すことで収穫に感謝し、水の精霊に感謝し、罪や汚れを水に流して魂を清めます。
恋人たちは、灯籠にお互いの髪の毛と爪、そしてコインでを乗せて、水の精霊に末永い付き合い、永遠の愛を誓い合うそうです。
タイ全土で行われるロイクラトン祭りはます、各都市ごとに趣向が凝らされています。
また、ノッパマー王妃の物語にちなんで行われる「ミス・ロイクラトン」コンテストも、お祭りの風景の一部となっています。 毎年陰暦12月が近づくと、灯篭流しに使われるグッズを、スーパーなど至るところで見かけるようになります。
中でもライトアップされた遺跡を舞台に壮大な歴史ミュージカルが繰り広げられるスコータイ、あるいは何千ものコームローイ(熱気球)を夜空に浮かべる北部の古都チェンマイ、美しくイルミネーションされたボートのパレードがチャオプラヤー川を行き交うバンコクが有名です。
ロイクラトン祭り in バンコク
バンコクでは、2013年11月15日(金)~17日(日)の19:00~21:30ごろ、アジアティーク・ザ・リバー・フロント、そしてチャオプラヤー川のクルンテープ橋~クルントン橋の間を舞台に、伝統劇や音楽など様々なイベントが開催されます。
また、BTSプロンポン駅すぐのスクンビット通り沿いにあるベンチャシリ公園、BTSアソーク駅とBTSシリキットコンベンションセンター駅の間にあるベンチャ・キティ公園でもクラトンを流す光景を見ることができます。
イーペン・サンサーイ祭り in チェンマイ
チェンマイのロイクラトン祭りは「イーペン祭り」(Yi Peng Festival)と呼ばれ、ピン川に流すクラトン(灯篭)が生み出す、天の川のように美しいお祭りとして知られています。
イーペン・サンサーイ祭りは、もともとは雨期の終盤で冬の始まりであるイーペンの伝統行事だったものが、今ではロイクラトン祭りとほぼ同時期に催されるようになったそうです。
チェンマイ市内のターペー門を中心に、広場やお堀など街の至る所が様々なランタンで飾り付けされます。
そして、2013年11月10日(日)~18日(月)の期間、クラトンを模した山車のパレードをハイライトに、ターペー門周辺で様々なイベントが行われます。
ターペー門周辺の主なスケジュール
- 2013年11月16日(土)ランタン・デー
- 19:00~23:00 ターペー門からナイトバザール・エリアまでパレード
- 2013年11月17日(日)小型クラトン(灯篭)のパレード
- 19:00~24:00 ターペー門からチェンマイ市庁舎前までパレード
- 2013年11月18日(月)大型クラトン(灯篭)のパレード
- 19:00~24:00 ターペー門からチェンマイ市庁舎前までパレード
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- TATチェンマイ・オフィス
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何万ものコームローイ(熱気球)が大空に放たれるスペクタクル
そして、チェンマイのイーペン・サンサーイ祭りと言えば、サンサーイ地区にあるメージョー大学の敷地内で行われるコームローイと呼ばれる熱気球を天に放つイベントがあります。今や世界的にお馴染みです。
コームローイを天空に放つのは、仏教集団タマカーイの施設・ランナー・ドゥタンカ・メディテーションセンターが主催の仏教儀式の一環です。
仏陀に感謝の気持ちを捧げ、日々の生活が幸福であるように厄払いをするという意味を込めて、2013年は11月16日(土)の18:30~20:30ごろ、何万ものコームローイ(熱気球)を夜空へ放ちます。
オレンジ色に輝く何千・何万ものコームローイ(熱気球)が、夜空に舞う幻想的な美しさは極上です。
非常に多くのコームローイが夜空に放たれるため、タイ国際航空は期間中のタイ北部線フライトのスケジュール調整・臨時運休することもあるそうです。
セレモニー終了後は、市内への移動、毎年、大変な混雑となります。
- 開催日:2013年11月16日(土)
- 開催場所:メージョー大学敷地内
- スケジュール :
13:00~16:00 ランナー黄衣奉納の儀式
18:30~20:30 ランナー黄衣奉納祝典、コームローイ・セレモニー
ロイクラトン&キャンドル・フェスティバル in スコータイ
ロイクラトン祭りの発祥の地とされるスコータイでは、遺跡の数々が保存された歴史公園を舞台に、毎年、非常に大がかりなイベントが開催されます。
2013年は11月13日(水)~17日(日)の期間、スコータイ歴史公園で開催されます。
早朝の托鉢の儀式に始まり、クラトンのパレードやコンテスト、あるいは昔のの庶民の暮らしを再現した展示やパフォーマンスなどのイベントが行われます。
ことに日が暮れてからは、スコータイ王朝の歴史にまつわる壮大な光と音のミュージカル・ショーが開催されます!
- 開催期間:2013年11月13日(水)~17日(日)
- 場所:スコータイ歴史公園 Sukhothai Historical Park, Sukhothai
- アクセス:スコータイ市内プラルアン橋近くに15分おきにスコータイ歴史公園行きのソンテウが出ています。所要約15分。
- 問い合わせ先:TATスコータイ・オフィス TEL: 055-616-229~9(英語/タイ語)
- 参考URL: スコータイ・ロイクラトン&キャンドル・フェスティバル - タイ国政府観光庁に、スコータイ・ロイクラトン&キャンドル・フェスティバルに関する詳細な情報が掲載されいてます。