2月2日(日)に予定されている下院総選挙に向けて反政府側は、バンコクのすべての道路をデモ隊で占拠すると宣言
バンコクの反政府デモを主導するステープ元副首相は2014年1月29日(水)、バンコク都心のパトゥムワン交差点のデモ会場で演説を行い、2月2日(日)に予定されている下院総選挙を阻止するため、バンコクのすべての道路をデモ隊で占拠すると宣言しました。
1月30日(木)になると、バンコクの反政府デモ隊は、高架電車・BTSのオンヌット駅からアソーク駅に向けてスクムビット通りを行進し、周辺のスクムビット通りの道路交通は麻ひしました。
タイ日本大使館は1月30日(木)、2014年2月2日の下院総選挙と反政府勢力の動向に対する注意喚起をを呼びかけています。
それによると、2月2日(日)のタイ議会下院選挙では全国約9万9000カ所のうち、バンコク都内約6000カ所の会場で投票が行われます。
反政府派は投票の阻止を掲げており、投票会場でデモを行うと見られます。また、反政府デモ隊と政府支持派市民の衝突、銃や爆弾による襲撃といった事態も予想されます。
在タイ米国大使館も1月30日(木)、タイ国内のアメリカ国民に対し、反政府デモや大規模な集会に近づかないよう呼びかけました。
反政府デモ隊は1月31日(金)には、占拠するラープラーオ5差路から、ラープラーオ通り、ラチャダピセーク通り、ラマ9世通りを行進。
2月1日(土)には、中華街のヤオワラート通りからシーロム通りを行進する予定。デモ参加者には、春節(旧正月)を祝い赤い服を着用するよう呼びかけています。
一方、政府側は、2月2日(日)の下院総選挙の投票会場の警備に1万人以上の警官を動員する予定です。
1月26日(水)に行われた期日前投票では、バンコクの50の選挙区の内、49の選挙区で投票会場がデモで閉鎖に追い込まれています。また、バンカピをはじめ合計3区の区選挙委員長が辞任。バンコクの情勢は、ますます混迷を深めています。
なお、2014年2月1日(土)および2月2日(日)は、酒類の販売が禁止となります。飲酒すること自体は禁止されていません。飲酒する方は、事前に買い置きを!
下院総選挙と反政府勢力の動向に対する注意喚起(2014年1月30日現在)
1. 2月2日(日)、タイ国内において総選挙が予定されており、全国約99,000ヶ所(うちバンコク都内は約6,000ヶ所)の会場で投票が行われます。
2. 今月13日以降、反政府勢力は、バンコク都内7ヶ所を拠点として、抗議活動を継続しており、2月2日投票に際しても、投票会場及びその周辺において、何らかの抗議妨害行動が行われる可能性があります。
3. 反政府デモの拠点等や抗議行動が行われている周辺において、これまで銃撃や爆弾を使った事件が発生しており、死傷者も出ています。外出される際には、反政府勢力の活動拠点、抗議行動、デモ隊進行ルート、集会等が予定されている地域やその周辺には、出来る限り近づかない等十分注意して下さい。
問い合わせ先
- 在タイ日本国大使館領事部
- 電話:(66-2)207-8501、696-3001
- FAX :(66-2)207-8511
- 在タイ日本国大使館公式サイト