タイ映画の鬼才が描く新感覚に溢れた映画『真昼の不思議な物体』が上映/2010年11月6日(土)~11月7日(日)

アジア・シネマ・セレクションにてアジア各国の長編映画、短編映画及びアニメ作品が一挙に18本無料上映!

2010年11月6日(土)と11月7日(日)の両日、東京都庁都議会議事堂1F「都民ホール」にてアジア・シネマ・セレクションが開催されます。

アジア・シネマ・セレクションは、東京都民にアジアをより身近に感じるために開催される「東京・アジア月間」の一環として行われるイベントです。

アジア各国の長編映画、短編映画及びアニメ作品からセレクトされた秀作・名作を一挙に18本、無料で上映されます!

これは、石原都知事が提唱した「アジア大都市ネットワーク21」が、都民にアジアをより身近に感じるために行う「東京・アジア月間」の一環として行われるイベントです。

今回、広範囲にカバーされた映画の中で、タイ関連として目を引くのは、山形国際ドキュメンタリー映画祭2001インターナショナル・コンペティション部門優秀賞を受賞している「不思議な物体」(タイ/2000年/83分/アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)です。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督と言えば、2010年に監督した『ブンミおじさん』が第63回カンヌ国際映画祭パルム・ドール(2010年5月)を受賞し、ティム・バートン監督からも絶賛されたタイ映画界の才人です。

1970年にタイ・バンコクに生まれ、タイのコーンケン大学で建築学を専攻した後、アメリカに留学。シカゴ芸術大学で映画製作を学び修士号を獲得しています。

1990年代前半からショートフィルムやビデオ作品の製作を始め、1999年に製作会社キック・ザ・マシーン設立。

タイのテレビやラジオの番組、マンガ、古い映画などから要素を用いつつ、ドキュメンタリーとフィクションの間を行き来するような即興性の強い映像は、不思議な魅力に満ちています。

2000年に制作された長編第1作である『真昼の不思議な物体』は、ウィーラセタクン監督がタイの国中を旅し、出会った人たちに物語を創作してもらうという、不思議な魅力に満ちた映画です。魅惑的なモノクロ映像とその斬新な語り口は、ユニークな新世紀感覚に溢れています。

『真昼の不思議な物体』は、山形ドキュメンタリー映画祭でインターナショナル・コンペティション優秀賞を受賞するなど、多くの国際映画祭で評価されている作品です

「不思議な物体」は、11月7日(日)の17:45の回からの上映となります。

韓国、ベトナム、フィリピンなどアジア地域の傑作映画も上映!

その他、今年6月に開催された「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」で、アジア インターナショナル部門優秀賞/東京都知事賞を受賞した「ボンサイ/Bonsai」(フィリピン/2009年/20分)。

あるいは、ベトナム映画初のインディペンデント映画と言える作品『モン族の少女 パオの物語』。家父長性が根強く残る一族の中で、生みの母と育ての母、その娘の姿をたくましく描き切った映画です。

さらに、売れないロックバンドの珍道中を軸に日本と韓国の国境を越える驚き、笑い、切なさを描いた新感覚のロードムービー「タクシー ディレクターズ・カット版」(韓国・日本/2009年/76分/キム・テシク監)などなど、魅力的な作品が並びます。

躍進するアジア映画を無料で鑑賞するチャンスです!

アジアシネマセレクション概要

  • 日時:平成22年11月6日(土)、11月7日(日)
  • 場所:東京都庁都議会議事堂1F「都民ホール」
  • 料金:無料
  • 入場:各上映とも先着250名まで(各回入替え制)
  • 主催:アジア大都市ネットワーク21
  • 問い合わせ先:東京都庁
    Tel:03-5321-1111(代)内線21-431
  • 詳細はアジア月間サイト内のアジア・シネマ・セレクション ページにて。
Kick the Machine
アピチャッポン・ウィーラセタクンが1999年に設立した製作会社キック・ザ・マシーンの公式サイトです