第63回カンヌ国際映画祭において、タイ映画「ブンミおじさん」がパルムドールにに輝く!/2010年5月23日

2010年5月12日(水)~5月23日(日)の期間、フランスのカンヌで開かれた第63回カンヌ国際映画祭において、タイ映画「ブンミおじさん」がパルムドールの栄冠に輝きました。

カンヌ国際映画祭(Festival International du Film de Cannes)は、1946年にフランス政府が開催して以来、毎年5月にフランス南部コート・ダジュール沿いの都市カンヌで開かれている、世界で最も権威のある国際映画祭です。

数多くある国際映画祭の中でも頂点に位置するカンヌ国際映画祭では、パルムドールを競うコンペティション部門をメインに、国際マーケットなど盛りだくさんのイベント共に開催されます。

5月23日に開かれた授賞式では、タイ人のアピチャートポン・ウィーラセタクン監督作品『ブンミおじさん』(原題:LUNG BOONMEE RALUEK CHAT / Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives)が、同映画祭の最高賞であるパルムドールの栄誉に輝き、同映画祭の幕を閉じています。

『ブンミおじさん』は、幽霊や輪廻転生を扱ったミステリアスな作品で、タイ映画がパルムドールを受賞するのはタイ映画史上初めての快挙です。ちなみに、批評家のなかで下馬評の高かった野武監督の「アウトレイジ」は受賞を逃しました。 5月23日、第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査委員長を務めたティム・バートン監督らは会見を行い、『ブンミおじさん』について、「この映画は私が見たこともない、ファンタジーの要素があり、それは美しく、奇妙な夢を見ているようだった」と、”独創的なファンタジー要素”を褒め称えています。